産院の授乳方針が母乳育児に大きく影響する

母乳育児を希望する場合、産院の方針がその後の授乳に大きく影響します。産後すぐの対応・授乳指導の質・退院後のフォロー体制を事前に確認しておきましょう。

母乳育児に強い産院の見分け方

1. WHO/UNICEF認定「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」

Baby-Friendly Hospital(BFH)はWHO・UNICEFが認定する母乳育児推進施設です。10の認定条件(早期接触・24時間母子同室・補足食禁止など)を満たしており、母乳育児への姿勢が明確な産院です。日本国内に70施設以上あります。

2. 母乳外来の有無

退院後に乳腺炎・授乳困難などの問題が起きても、産院の母乳外来で相談・ケアが受けられると安心です。母乳外来・乳腺外来・授乳相談の有無を事前に確認しましょう。

3. 産後の入院中の授乳サポート

「授乳指導スタッフが充実している」「正しい抱き方・含ませ方を教えてもらえる」「夜間も助産師がサポートしてくれる」などの環境が、母乳育児の軌道乗りに直結します。

産院に確認すべき質問リスト

  • 入院中の母子同室の方針(24時間同室か、夜は新生児室に預けられるか)
  • 退院前に授乳指導を何回受けられるか
  • 退院後の母乳外来・授乳相談の受け付け
  • 混合育児(ミルク補足)への対応方針
  • BFH認定の有無

母乳育児でよくある困りごとと対応

困りごと対応
乳頭亀裂・痛みラッチオンの改善・乳頭保護器使用
乳腺炎母乳外来受診・頻回授乳
母乳不足感授乳回数増加・乳腺マッサージ
赤ちゃんが上手く吸えない助産師による授乳指導

よくある質問

Q. 完全母乳にこだわりすぎる産院は避けた方が良いですか?

A. BFHでも「赤ちゃんの健康が最優先」であり、適切なミルク補足は認めています。「完全母乳でなければ失敗」という雰囲気が強い産院は、産後うつのリスクにもなりうるため注意が必要です。ママの体と赤ちゃんの状態を最優先に判断してくれる産院を選びましょう。

Q. 母乳育児と完全ミルク育児、どちらが良いですか?

A. 母乳育児には免疫や絆形成などのメリットがありますが、完全ミルクでも健康に育ちます。母親の体調・精神的な余裕を最優先に、無理のない方法を選ぶことが大切です。

Q. 退院後に乳腺炎になった場合はどこに相談できますか?

A. 分娩した産院の母乳外来が最初の相談先です。産後ケア施設・助産院でも対応しているところが多くあります。