NICUとは何か?

NICU(Neonatal Intensive Care Unit)とは新生児集中治療室のことです。早産児(37週未満)や低出生体重児(2,500g未満)、先天性疾患のある赤ちゃんが入院して集中的な管理・治療を受ける専門病棟です。

日本では全国に約3,000床程度のNICUが整備されており、主に総合病院・大学病院・周産期センターに設置されています。一般の産婦人科クリニックにNICUがあるケースは限られています。

GCUとの違い

NICU(集中治療)を卒業した赤ちゃんが移る「回復室」をGCU(Growing Care Unit)と呼びます。NICUほど集中的な管理は不要だが、まだ家に帰れない状態の赤ちゃんが体重増加などを目標に過ごします。

NICU完備の産院を選ぶべきケース

  • 35歳以上の高齢出産
  • 双子・三つ子などの多胎妊娠
  • 前回の出産で早産・低体重だった方
  • 妊娠糖尿病・妊娠高血圧症候群のリスクがある方
  • 先天性疾患の可能性が指摘されている場合
  • 初産で不安がある方(安心感のため)

NICU完備の産院がない地域はどうする?

地方では院内NICUがある施設が限られています。この場合、「NICU完備の病院との搬送体制が整っているか」を確認することが重要です。連携先の病院名・搬送にかかる時間を事前に聞いておきましょう。

産院見学で確認するポイント

  • NICU・GCUが院内にあるか
  • NICU病床数(多いほど受け入れ余力がある)
  • NICUを卒業後の支援体制(退院後の相談窓口など)
  • 緊急時の搬送先病院と距離

よくある質問

Q. 健康な妊婦でも、万が一のためにNICU完備の産院を選ぶべきですか?

A. リスクが低い方でも安心感は大きいです。ただし、NICU完備の総合病院は待ち時間が長い・設備が充実しすぎて産院感が少ないといったデメリットもあります。主治医と相談しながら決めましょう。

Q. NICUに入院すると費用はどれくらいかかりますか?

A. 健康保険の高額療養費制度が適用されます。収入に応じて自己負担の月上限が設定されるため、長期入院でも一定以上の負担にはなりません。

Q. NICUに入院中、母親はどこに泊まりますか?

A. 多くの施設では、母親は退院しNICUへの面会に通う形になります。「母子同室」ができるファミリーケア病床を持つ施設もあります。